地どりのご飯

のとじどりのごはん

おいしく美しいたまごを産むための地どりのご飯の研究を日々重ねています。

発酵飼料の効用

いちばんのこだわりは”発酵飼料”。
飼料を熟成し、完熟発酵した飼料で健康な鶏を育てると、
たまごも健康になり、おいしくなり、
食べる人も元気になることがわかってきました。

.体液の弱アルカリ化

濃厚飼料は酸性飼料のため、すべて配合飼料に依存すると体液が酸性に傾き、病気にかかりやすくなります。発酵飼料はアルカリ飼料ですので、体液をアルカリに保つ効果があります。発酵飼料を与えることで鶏の抗病力が増進します。

.血中コレステロールが減少

発酵飼料を与えることで、鶏の血液中のコレステロール値が減少すると同時に、その鶏の産む卵のコレステロール値も低くなります。

.ハウユニットを高くする

ハウユニットとは卵白の粘度、つまりその卵白の盛り上がりの高さを表す指標で、鶏卵の鮮度とも関係があります。ハウユニットが高いと卵白がまとまっているので、卵を目玉焼きにするときうまく焼くことができます。卵白の粘度が低く、水溶性卵白が多いと、鍋に卵白が広がりすぎてうまく焼けなくなってしまいます。

.卵の日もちがよくなる

鶏卵は、イモやダイコンと同じく「生きもの」ですので、生きている限り腐ることはありません。体液が弱アルカリ化された健康な母体から産まれる卵は生命力が強く、長く生き続けるので腐りにくい性質があります。

(農文協刊 中島 正 著「自然卵養鶏法」より引用)

能登地どりの特別メニュー

能登の農業者・漁業者と協力し、元気な能登地どりを育てています。

1. 炭焼き職人の木酢液

能登の里山では炭焼きが現役の仕事として受け継がれており、炭を作るときに出る木酢液を蒸留し、腸内細菌を整え、消化吸収をよくするために与えています。

2. 能登炭の粉末

木炭の出荷で炭を切りそろえる際に発生する木炭粉末を炭職人から分けていただき、能登地どりに与えています。整腸作用があり、栄養の吸収をよくします。

3. 能登町の海洋深層水

天然ミネラルがたっぷり含まれていて、人間の排出する廃棄物から大自然が守ってきた地元の海洋深層水を与えています。急に深くなる能登の海底地形の恩恵です。

4. 能登町のお米

能登町でとれた販売に向かない小さなお米を農家さんから分けていただき、食べさせています。お米はビタミン・栄養共に最適で、栄養豊富なたまごを作ることができます。

5. 能登町のカニ殻

能登町ではカニ漁も盛んです。むき身を作って出たカニ殻をカニ屋さんから分けていただいて地鶏に与えています。健康回復物質キチンキトサンを含みたまごの甘みが増すことにつながります。

6. 能登牡蠣の殻

七尾湾は日本一美味しい牡蠣の生産地としても有名です。むき身を作った後の殻を分けていただき、地鶏に与えています。カルシウム、リンを多く含み卵殻の形成に必要な成分を賄うことができます。

地鶏の食事メニュー

トウモロコシ タンパク質が多く、エネルギー源であり、カロテン色素で黄身の色に深みが増します。
大麦 タンパク質も多く、主にエネルギー源となる。
青菜 各種ビタミンが豊富
ふすま 小麦の殻と粉でエネルギーの調節と微量栄養素を補給する。
カキ殻 カルシウム、リンを多く含み卵殻の形成に必要
魚粉 動物性たんぱく源でアミノ酸を豊富に含んでいる
木炭 カルシウムが多く整腸作用があり、栄養の吸収をよくする。
海藻粉末 ヨードも多いがフコイダンという発ガン抑制剤を含んでおり卵の味を出す。
パプリカ粉末 食欲増進剤
小米 エネルギー源であり、耕作放棄地の解消にも貢献
発酵飼料 アルカリ性で血液を中和しコレステロールを減少させる。
米ぬか エネルギーの調節と微量栄養素を補給する。
大豆 植物性タンパク質が多い
カニ殻 健康回復物質キチンキトサンを含みたまごの甘みが増す
深層水 水深320mの海水でミネラルが豊富
木酢液 腸内細菌を整え、消化吸収を良くしたまごの臭みを取る。
貝化石 数百万年前のミネラルのかたまり